INTERVIEW02
介護のスキルアップとともに
人間性を磨ける環境
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デイサービス
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楽ティブ
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生活相談員
Q.細田さんは前職も介護職とのことですが、湯~亀で働き始めたきっかけを教えてください。
私は学生時代に音楽大学で、音楽療法を専攻していました。その経験を活かし、現在は生活相談員という役割を担いながら音楽療法士として働いています。実は、音楽療法に取り組んでいる介護施設は多くはありません。なので、湯~亀のことは大学時代から知っていました。 新卒の時は別の介護施設に就職したのですが、転職を考えた時に、学生時代の同期が湯~亀に勤めていたこともあり、お声掛けいただきました。音楽療法の中でも私は高齢者領域に興味があり、こういった施設やデイサービスで働けたらいいなと思っていたんです。
Q.生活相談員としてのお仕事と音楽療法士としてのお仕事について教えてください。
生活相談員は、デイサービスの運営が主な仕事。運営にあたり、ケアマネジャーさんや利用者のご家族様とのやり取りをしながら、デイサービスに通えるように調整しています。
音楽療法士としては、音楽を用いてみなさんの身体的・心理的気分の向上を計るのが役目です。歌ったり、音楽に合わせて一緒に体を動かしたりすることは、リラクゼーション的な役割を果たすので、健康維持、リハビリなどにもつながります。
Q. 働く前と後で、湯~亀に対する印象に変化はありましたか?
湯~亀には、デイサービスや小規模多機能型居宅介護など複数の事業所があります。いずれ音楽療法の時間が設けられていると聞いてはいましたが、実際にイメージしていた量や質ともに一致していたのが印象深いです。周りのスタッフも一緒に音楽の時間を盛り上げて、積極的に介入してくれるのはうれしいですね。
認知症の方などは、一緒に歌ったりした時間を忘れてしまうかもしれない。けれど「今その時間だけは良い時間になるように」と考えて取り組んでいます。
Q.銭湯を拠点に地域内で多事業を行っている新井湯グループですが、地域との関わりはいかがですか。
「地域密着」というのは入社時から聞いていましたが、想像以上に地域に根付いていてビックリしました。近所を出歩けば「湯~亀の方ですね」と声を掛けられることもしばしば。私にとっては知り合いがいない土地でしたが、私もこの地域の一員になれているのかなと思えて、やりがいにもつながっています。
このご時世だからこそ、自分達を気に掛けてくれる人が身近にいるというのはありがたいですね。一人暮らしということもあり、コロナ禍の時など、こことは違う場所で働いていたら精神的にもどうなっていただろうと考えます。地域の高齢者や若者、子供まで、お互いがお互いをなんとなく知っていて、見守られているのはとてもいいことだと思っています。
Q.入社3年目の細田さんは、今後のご自身のキャリアのイメージをどのようにお持ちですか。
介護の仕事は辞めずに細く長くでも携わっていけたらいいなと感じています。結婚や出産などでライフステージが変わった場合でも、湯~亀であれば短時間勤務をしたり、音楽の時間だけ出勤する、という働き方もできる可能性が十分にある。私が入社したときには、育休明けでお子さんを連れて出勤していたスタッフもいたり、柔軟性が高い働き方ができるのが魅力でもあります。子育て中のスタッフに対して「みんなで一緒に育てよう。助け合おう」という風潮がある会社なんです。
Q.湯~亀グループでの働く環境について感じていることを教えてください。
「介護スタッフとしてこうありたい」「自分はこうなっていきたい」という気持ちをすごく汲んでくれます。介護職の経験者とはいえ、生活相談員としての力はまだまだ。それでもチャレンジして働かせてもらっています。運転や送迎の業務も今までやったことがなかったのですが、一から教えていただきできるようになりました。良いところもできないことも伸ばしてもらっています。
また、湯~亀としては地域のイベントやお祭りに積極的に参加して、認知症のキャラバンなどを通し認知症のことを知ってもらう活動などもしています。介護のスキルアップだけではなく自分自身の人間性を高められる環境だと思います。
Q.「ルールは自分達で作れる」ことに関して、これまでに関わった経験があれば教えてください。
湯~亀には、働くスタッフの服務規程をまとめた「湯~亀の心得」というものがあり、スタッフ達で内容の精査をしました。例えば勤務時に履くズボン。デニムの場合は、汗をかいて貼り付く感じが不快だったり、動きにくさを感じることも。そこでみんなで意見を出し合い、動きやすいジョガーパンツも可能にしました。
それを皮切りに髪の色やネイル、アクセサリーなど装飾品の着用なども、華美になりすぎたり、業務の妨げにならない範囲にボーダーラインを見直しました。私自身もおしゃれを楽しみながら働いています。昔はスタンダードだったものを多様性の時代に合わせたバージョンアップは必要。働くスタッフの気分向上も大事なことだと思っています。
提案をした際には、頭ごなしに否定されることはありません。スタッフみんなで考えるからこそ、みんなでルールを守っていこうという意識も高まると感じています。
Q.最後に、細田さんがこれから挑戦してみたいことについて教えてください。
今年からは、現場での仕事だけでなく、デイサービスの運営面にも携わる役割をいただいているので、今がまさに挑戦の毎日です。まだまだ周りの方々に支えてもらっていると感じることが多いですが、胸を張って「デイサービスに携わっている」と言えるように成長していきたいです。